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田舎で暮らしています

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管理人 おおの

2015年に横浜から村へ移住。最初の動機は「こんなに働かないと生きていけないなんて、そんなはずない」という思い。そのせいか「仕事を辞めた」という人に会うと妙に親近感がわきます。

寺子屋自然塾 周辺の登山記録

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ただの登山記録です。宿を利用したら便利というわけではありません。宣伝になればとも考えましたが、正直難しいです。残念です。でもいい山ばかりなので記事にしてみました。ブログみたいなものです。

ただ、笠取山だけは、前泊してでもぜひ登ってほしい名山です。団体向けでもあります。

東京近郊ではここがいちばんだ! 笠取山

笠取山いいよ! すごくいいよ!
という話を聞いたことがないのが不思議なくらい、本当にいい山です。写真のとおり眺望もすばらしいですが、それだけではありません! 熱のこもった紹介ブログもほとんどないので、サークル活動ではなく山の魅力に重きを置いてまとめてみることにしました。

二人の後方に見えているのが山頂です。前半は樹々の下の歩き、後半は広々と見晴らしのいい道になります。総じて歩きやすく、なおかつ、様々な表情とお楽しみポイントがあり、最後まで飽きません。

登山口は「作場平駐車場」。GoogleMapで検索できます。ざっくりとした位置を言うと、奥多摩を抜けて、丹波山村も抜けて、少し山道を走ったところにあります。この日は8:45分に登り始めて、15:10に下山しました。道中でたっぷり遊んでこのタイムなので、総歩行5時間くらいのコースだと言えそうです。

どんな人でも誘える、東京近郊ではここがいちばんだ!と声を大にして宣伝したくなる山です。おすすめポイントを5つにまとめてみました。

1. 驚くほど整備の行き届いている登山道

マイナーな山であるという頭が最初にあったからというのもありますが、よくぞこれだけの木道や橋を作ったものだと驚かされました。どこの百名山ですかってくらいです。総歩行5時間、標高2000m、標高差600mと、中級向けとも言えるステータスですが、ビギナーはもとより登山デビューの人でも誘えると思いました。非常に歩きやすく、看板も親切なので道迷いの心配もほぼありません。道のりの半分くらいは二人以上並んで歩けるような広い道です。山頂手前の笠取小屋にはトイレもあります。

ゆるやかな道のりから始まり、終盤で一気に標高を稼いでいる点も、歩きやすさに一役かっています。

2. 山頂直下の迫力ある急登

歩きやすいだけでは物足りない、ひいひい言いながら登ってこそ登山だ、という人もいるかと思いますが、安心してください。クライマックスでは、他ではなかなか見られないような見事な急登が待ち構えています。しかも、これだけ写真映えする直登です。今からここを登るのか!と気持ちが高まります。

登りの急さを強調すると尻込みする人もいるかもしれませんが、こんなに「優しい」急登は他になかなかありません。易しいの誤字ではありません。優しいんです。要するに、急登だけれど時間はあまりかからないし、何よりゴールが見えているので苦手な人でもがんばれるということです。これは、「かっこいい」と評される別の山を登ったときに感じたことです。登りが好きな人間をあれだけ興奮させられる急登だけれど、思い出してみるとすごく優しかったなあと。優しいけれど、最後はちゃんと登山らしい達成感が味わえるという、非常に気の利いたクライマックスです。

もちろん、登り切ったらすばらしいご褒美が待っています。

3. 絶景

山頂直下の急登を登る際には、ぜひとも、ときどき立ち止まって後ろを振り返ってください。見る見るうちに景色がよくなっていきます。こんなにも分かりやすく、登る気持ちよさを味わえることはなかなかありません。

そして山頂まで登ればこうなります。

おにぎりもうまい!

山頂からの絶景をバックに写真を撮れば、何気なくしててもなんかちょっと良さげになります。山頂マジックです。

4. 源流の最初の一滴&沢の始点が見られる(水干)

水干(みずひ)と言われても初めて聞く方はぴんとこないかもしれません。写真の場所は山頂のすぐ下にあります。急登を一度下りてぐるりと回り込んでくるような位置です。

みんなが覗き込んでいる奥には、このような小さな空洞があり、見ているとポタッと雫がたれてきます。これがつまり、多摩川源流の最初の一滴です。山頂に降った雨が60日かけて浸透し、ここでしたたり落ちます。つまり、地表に顔を出す最初の瞬間が見られるということですね。

日によってむらがあると思いますが、この日は2,3分に一滴というペースで、じーっと待っていて「落ちたー!」となるとなかなか興奮します。

お楽しみはこれだけではありません。近くに、水場へ下りる道があります。看板には「最初の流れが見られます」と案内があります。一滴が集まって川になる、その始点を見に行くことができます。

階段を下りながら見上げると、さきほどの水干スポットが見えます。あそこから染み込んで下りてきてるんだなあというのが実感できます。

お~、これかー!

ここに来たら、ぜひ水を飲んでください。これ以上はないというくらい澄んだ状態のきれいな水です。飲んでみて私は、おいしいっていうか「無」だ、と思いました。なんの味もしない、なんのまじりっけもない、未だかつて味わったことのない水です。非常に印象深い体験になりました。 最初はコップにくんで飲もうとしていたんですが、「いや、本当にそのままの状態で味わうためには、直で飲まなきゃ!」ということで、全員が沢に直接口をつけて飲みました。一人はなぜか持っていたストローで飲んでいました。最初から最後まで笑いの多い山行でしたが、ここがいちばん盛り上がったかもしれません。それくらい楽しめるスポットです。

5. 表情豊かな道のり

沢沿いの山道に始まり、見晴らしのいい丘を歩けば、駆け出したくなる草原がある、そして最後には「登っておいで」と言わんばかりの急登という、非常に表情豊かな登山が楽しめます。

特に今回、山頂と水干に次いで気に入ったのが「小さな分水嶺」です。ここに降った雨は、こっちへ流れて行けば荒川に、こっちは多摩川になる、という場所です。ここがまた、ちょっとした山頂と言えなくもないくらいの気持ちよさで、目の前には原っぱが広がっています。私の性分というのもありますが、この日はとりわけ楽しくて気分もよかったんでしょう、走り出したくなりました。

「ぼくもです!」
という同意があったので「じゃあ行きましょう!」と走り出しました。二人かと思ったらもう一人も一緒になって走り、最終的には全員走ってました。

たっぷり寄り道して、おおよそ6時間(+昼休憩1時間)。下山後は近くの温泉(丹波山村や小菅村)に入るのもおすすめです。

いかがでしょうか。唯一ネックなのが車がないと行けない、という点です。宿のお客さんとしての「登りたいんですが…」というご相談も歓迎いたします。

「水干」が有名なので、環境学習や自然観察のようなプログラムに使われがちですが、ご紹介したとおりしっかり登山が楽しめます。きっと気に入ると思いますので、ぜひ登ってください。

奥多摩湖から登る人気のコース! 三頭山

三頭山

湖を渡るところから始まる登山。それだけでもうちょっとわくわくします。

登山口ナビ:宿からの送迎も可能ですが、奥多摩駅からバスに乗るのがおすすめ。2番のりば「丹波」「鴨沢西」「留浦」「小菅の湯」行きバス(要するに深山橋を経由するもの)に乗り、小河内神社バス停で下車すれば目の前です。乗車時間26分、運賃520円。

三頭山

登山口を入ると、

三頭山

さっそく傾斜のきつい山道が始まります。

三頭山

長い尾根道に入ります。アップダウンがあり足にきますが、ここからがいちばん楽しいゾーンです。

三頭山

木の根をとんとんと踏んで下ったり、

三頭山

よじ登るような坂道があったりします。

三頭山

富士山の見える西峰はちょっとした広場のようになっていて、今まで人がほとんどいなかったのに比べびっくりするくらいたくさんの登山客がいます。そこを、小菅村鶴峠方面へ抜けて少し進むともう一つの富士見ポイントがあります。

三頭山

ちょうどいい時期で、紅葉のきれいな道が長く続きます。

奥多摩三山にも数えられる三頭山は、都民の森から登るのが一般的です。見どころもいくつかあるようで、楽しいハイキングコースのイメージがあります。私はそちらは一度も登ったことがないので比較はできませんが、奥多摩湖から登る三頭山は比べるまでもなく地味です。加えてかなりの急登です。でもいい道です。初めて登ったときカメラの充電が切れてしまっていたので、その翌週にもう一度登りましたが、それでも楽しめました。

下り道で、登ってくる登山客とちょっとだけ立ち話になりましたが、奥多摩湖からの道は登りましたかと聞くと、
「登りました! いい道でした!」
「ですよね!」
と意気投合しました。やはりいい道だ!

さらに言うと、奥多摩湖から登った場合も、下りは都民の森へ向かうのがほとんどだと思います。もう一本、小菅村の鶴峠へ下る道もありますがこちらを下る人はほとんどいません。交通の便が悪いからですが、実はこっちもいい道です。登る人はけっこう多いです。上野原から鶴峠へ向かうバスは、土日ともなると結構な登山客が乗車しています。

小菅村から登る大菩薩峠はタメが長いので感動が深い

大菩薩峠

美しい景色を楽しみながら稜線を歩ける大菩薩峠は、もはや説明するまでもない名山ですが、ぜひ知ってもらいルートがあります。超がつくほどマイナーなルート「小菅村から登る大菩薩峠」です。

登山口ナビ:車以外でのアクセスは難しいが、ピストンも非推奨。だから流行らない…。宿からの送迎は可能、でもそこまでするくらいなら上日川峠から登る…。

大菩薩峠

「白糸の滝」のもう少し奥へ行くと大菩薩峠への登山口が二か所あります。どちらからでも差し支えありませんが、奥の登山口から登る方が若干短くなるようです。

大菩薩峠

そこから始まる登山道は、まさに山道。修験者が真っ白な服を来て歩いていそうな雰囲気です。(ちなみに日本一のお松焼きで有名な多摩源流祭りでお松に火をつける山伏は大菩薩峠から下ってくるという設定です。まさにそういうストーリーの似合う道です。)

眺望など何一つ望めないような木陰の山道を、じぐざぐに斜面を登ったり、橋を渡ったり。黙々と登っているとまさに修行をしているような気分になります。

大菩薩峠

そうした登り道がおよそ3時間続きます。くじけないでください。ついに登り切ったかと思うその瞬間に別世界の景色が出現します。

大菩薩峠

この瞬間の感動と言ったらもう、胸や脳に突き刺さるようです。ふわっと空まで舞い上がってしまいそうなほど心が沸き立ちます。

大菩薩峠

青い空が手が届きそうなほど近くにあります。この記事を書いているとまた登りたくなってきました。

大菩薩峠

稜線を歩く気持ちよさが心行くまで味わえます。。

大菩薩峠

少し歩いたら、引き返す形にはなりますが石丸峠へ向かうことをおすすめします。

大菩薩峠

こちらも走り出したくなるような気持ちのいい笹原です。

大菩薩峠

石丸峠からは、小菅村の温泉「こすげの湯」へ下る道もあります。こちらも3時間くらいいかかる長い道のりなので、あまり人がいません…。

この日は、歩きに歩いて3時間。ものすごい達成感をともなって温泉へ到着しました。ときどきこの道を来るお客さんがいたなあそういえば、と思い出しました。上日川峠から登って小菅村へ下りる、というのはアリかもしれませんよ!

ヒカゲツツジの群生で有名な坪山は花がなくても急登と景色が楽しめる

坪山

ヒカゲツツジの群生で有名な上野原市の坪山ですが、小菅村との県境に位置しているので宿からもかなり近く車で10分かからない距離です。ツアーバスが何台も来て渋滞が発生するという盛況ぶりだと聞いて「なに!そんなに人気の山だったのか。渋滞を見にいかねば!」と2017年5月2日に登りました。すると「2週間遅い」と地元の方に言われました。渋滞どころか花もほとんど見られませんでした。

坪山

ところが、花が見られなくたっていい山だったんですよ、これが。

「坪山はハイキングじゃありません、登山です!」
と地元の方が張り紙で注意を促していますが、たしかにかなり険しい急登です。でもそれがとてもおもしろい!(※登山はきちんと準備をした上で実施しましょう。)

山頂もなかなかの眺望です。時季外れであっても登山客が何人も休んでいました。質問をするとしばし話が盛り上がり、その場にいた全員がいい道だと感じているようでした。もう三度目だというおばさまも。やはり坪山はおもしろい! たとえ花がなくても! 人気があるのもうなずけます。

坪山

しかし、そうは言ってもやはり花も見たい。正直登る前は「花は別に」というテンションでした。「どんだけの渋滞になるんだ」とそっちの興味ばかりでした。でも実際に歩いてみると、道の両脇に続くこの長い緑の壁に、一面の花が咲くのかと想像すると、来年が待ち遠しくなります。しかも、わずかに咲いているヒカゲツツジを見ましたが、山野草の常にもれず淡色系で品があります。正直チューリップのようなどぎつい色を一面に並べられても疲れてしまいますが、そういうことにはならなそうです。

坪山

そういうわけで、次こそは時期を逃すまいと2018年4月の中旬にリベンジすることを決めました。ピークタイムにぶつかると渋滞があって楽しめなさそうなので、早朝の時間をねらいます。